帯広駅から根室駅まで

帯広駅からワインの産地として名高い池田町を過ぎ、やがて列車は浦幌町で太平洋を望む。
遠く水平線を眺めながら時間を忘れていると、いつの間にか釧路駅に到着だ。
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釧路市は北海道有数の漁港を有し、道東観光の拠点でもある。
ここからバスでおよそ30分から1時間のところに、釧路湿原国立公園が広がっている。
東京ドームの5635個分もあるという、地平線まで続くその壮大さに目を奪われる。
人の手がほとんど加えられていない湿原内には、特別天然記念物のタンチョウなど、希少な生物が繁殖している。
展望台から伸びる遊歩道をつたって湿原をより近くに感じてみたい。

釧路駅を出て太平洋沿岸を走り、やがて防雪林が飛び込んでくると終点・根室駅だ。
根室半島の玄関口、ここから納沙布岬へはバスでおよそ40分。
岬の先端に立てば、オホーツク海、そして歯舞諸島も眺められ、旅情がさらに重なっていく。
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